青汁を調べていると「癌のリスクがある」などの意見を目にすることがあります。本当にガンと関係があるのかと疑問に思う方も多いですよね。
また、青汁は肝疾患や糖尿病患者に影響を与える等の話も耳にしますが、実際のところはどうなのでしょうか?
そこで当記事では、青汁を飲む前に確認していただきたい、デメリット面について解説いたします。
青汁の肝臓への影響
肝機能障害をもたらす健康食品には、クロレラやウコン等が有名です。あまり知られていませんが、実は青汁も肝臓へ悪影響を及ぼす可能性があるといわれています。
健康食品だから体に影響がないという認識から、患者の容体に気づかれないケースも多いのです。健康をサポートしてくれる青汁ですが、適量を守らないとかえって逆効果に繋がることがありますので注意しましょう。
青汁の過剰摂取によって、中に含まれるビタミンAやビタミンEが肝臓に蓄積され、肝障害が引き起こされる可能性があります。また、鉄などのミネラルの過剰摂取も同じく肝臓の負担に繋がってしまうのです。
肝機能障害の中でも特にC型肝炎の方は、青汁に気をつけなればなりません。その理由は、C型肝炎患者の肝臓は、健常者の肝臓よりも鉄が付きやすい状態だからです。大量についた鉄が肝臓にダメージを与え、重症化リスクを招いてしまいます。
実際に肝機能障害の方が青汁を過剰摂取してしまい、病気が悪化したとの話があります。本人の体のためにも、当本人だけでなく、その家族もこの知識を知っておくべきです。肝機能障害を患う年代は、主に高齢者なので特に注意しましょう。
糖尿病の方への注意点
肝機能障害の方以外にも、糖尿病の方も青汁を飲む際は注意してください。
なぜなら数ある青汁の中には、苦みを抑えるために砂糖や蜂蜜が含まれているものがあるからです。砂糖の主成分であるショ糖とよばれる糖質や蜂蜜に含まれる果糖は、体内に吸収されるスピードが比較的速いため、一気に血糖値があがってしまいます。
また、果汁や果物が入った青汁もありますが、こちらも血糖値の上昇に繋がるのでおすすめできないです。
よくネットに「青汁は食物繊維が含まれているので血糖値を低下させる働きを持つ」と強調している記事をみかけます。確かに青汁には食物繊維が含まれていますが、本来青汁として飲みやすくするために、食物繊維の一部(野菜のかすなど)は廃棄されるのです。
したがって、「血糖値を低下させる」ほどの食物繊維は含まれていないので、青汁だけで血糖コントロールの調節は難しいと考えられます。
しかし近年、食物繊維を添付された青汁も見られようになってきました。今後「血糖コントロールができる青汁」として世に出てくる可能性はありますが、その他の成分に注意して飲むようにしましょう。
青汁とアレルギーについて
青汁を摂取するにあたって、アレルギーにも注意する必要があります。青汁は「大麦若葉」「ケール」「明日葉」「桑の葉」が原料です。実は過去に大麦若葉が原料の青汁を飲んだ方がアレルギー反応を起こし、企業が謝罪も含め、自主回収をした例もあります。
当時、本来原材料に含まれないはずの「小麦」成分が、なんらかの理由で混入している可能性があると判明したそうです。大麦若葉はもともと大麦の葉なので、小麦アレルギーが関与すると思われるかもしれません。しかし実際の小麦アレルギーは、水を含ませたときに発生するグルテンによるものなので、大麦若葉が危険である可能性は低いです。
きっとどこかの過程で小麦成分が入ってしまったのでしょう。したがってアレルギーの原因物質は、大麦若葉ではないと当時も考えられていました。
また青汁には果物(リンゴ、バナナ、オレンジ等)を使用しているものあり、これらはアレルギー物質としての表示が推奨されているものです。青汁の中にはゼリータイプのものも売られています。ゼリーにするために使われるゼラチンも、実はアレルギー物質です。
「青汁だから入っていないだろう。大丈夫」と軽い気持ちで飲まず、必ず商品の成分表やアレルギー表の確認をしましょう。
アレルギー表示が義務づけられているのは以下の7品目です。
- 乳
- 卵
- そば
- 小麦
- 落花生
- かに
- えび
青汁と関係無さそうに思いますが、この中で注意が必要な物質があります。それは「えび」「かに」です。実は、青汁に含まれるキトサンという動物性食物繊維は、このえびやかにの甲羅から採取し、加工して作られているからです。
キトサン自体は悪玉コレステロール値を下げる働きをもちますが、えびやかににアレルギーをもつ方がキトサンを含む青汁を飲むとアレルギー反応を起こす可能性があるので注意です。
もちろん乳アレルギーの方が、苦さを抑えたいからという理由で、牛乳で割ってしまうと、同じくアレルギー反応を起こしてしまう可能性があります。
また人によってアレルギーの症状は異なりますが、大体摂取してから2時間以内に症状が現れるのが普通です。蕁麻疹やかゆみ、目の充血や腫れなどが起きるケースが多く、呼吸器症状がでる方もいます。まれにアナフィラキシーショックで命を落とす場合もあるのです。「青汁は健康食品だから」と思わないで、アレルギー物質には十分警戒しましょう。
抗凝固剤を服薬中の方への注意点
抗凝固剤を服薬している方も注意が必要です。抗凝固薬の中でも特に有名なのは「ワルファリン」と呼ばれるものがありますが、これらは血液をさらさらにしてくれる働きをもちます。具体的には、血液を固めるビタミンKの働きを防ぎ血栓を出来にくくするものです。
しかし青汁にはビタミンKを多く含みます。つまり抗凝固薬として作用しているワルファリンの効果を減弱させてしまうのです。ですから、抗凝固薬を服薬している方で青汁の飲まれる場合は、まずかかりつけ医に相談しましょう。
同じくビタミンKを多く含むものとして納豆があげられます。納豆には納豆菌が多いです。この納豆菌は、腸内でビタミンKを産生させる働きをもつため、常にビタミンKが作られてしまいます。よって抗凝固薬の作用を弱めてしまい、患者の血液中に血栓が出来てしまう恐れがあるので、注意が必要です。
青汁と癌(ガン)について
青汁とガンにはどんな関係があるのか調べました。結論「青汁を飲んだからガンになる」や「青汁で腫瘍は消える」という決定的な証拠はありませんでした。
しかし上記でも述べたように、青汁の過剰摂取によって肝機能障害や、アレルギー反応やワルファリンへの影響の可能性があるのは事実です。直接的にガンと関係があるわけではありませんが、自分の持っている病気と青汁の相性は大丈夫か、確認は必要であると考えられます。
また、「青汁で腫瘍は消える」という話ですが、確かに青汁は体に良い健康食品です。免疫力を高めてくれる亜鉛や、毒素を排除してくれる食物繊維や、皮膚や粘膜を上部にするビタミンなどなど、青汁には栄養素が豊富に含まれています。風邪などで免疫力が落ちた場合でも、青汁を飲むと回復しやすいと言われているほどです。
しかし、さすがに青汁だけで腫瘍は消えません。青汁を飲むうえで大切なのは、決められた量での毎日の継続です。それにより体に悪影響を及ぼす心配なく本来の青汁の力を発揮してくれます。
あくまでも青汁は健健康食品であり、病気の治療に期待できるものではありません。その点を踏まえて上手に活用していきましょう。
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