青汁は健康的にも非常に魅力的な飲み物であることは間違いありませんが、一方で栄養素が多く入っていることから、摂取の方法を間違えてしまうと身体に違和感を感じることもあります。
そういった症状の中でも最も多いとされているのが、下痢などです。元々青汁を便秘改善の為に飲んでいる人も少なくはなく、改善されているケースも多く存在します。
今回は健康の為に飲んでいる青汁なのにも関わらず下痢になってしまう原因をご紹介していきたいと思います。
青汁の過剰摂取が原因
青汁には思った以上に様々な栄養成分が含まれています。健康をサポートしてくれる青汁ですが、毎日継続して一定の適切な量を摂取することが必要であり、1度に飲めば飲むほど栄養が摂取できるものではありません。
この勘違いから起きる過剰摂取によりお腹を下してしまうことも多いのですが、何故過剰摂取してしまうとお腹を下してしまうのか、その原因となる栄養成分について以下でご紹介していきます。
オリゴ糖
糖質の枠の中に入っているオリゴ糖は、腸内環境を整える効果を持ち、たんぱく質の消化、吸収をサポートします。 また、ミネラルの吸収を促進する働きもあるといわれています。
因みに、オリゴ糖が有効とされる摂取量は1日あたり2~10gとされています。
プレバイオティクスとは何か
腸内細菌の善玉菌が増えやすく、働きやすい環境に整える役目をするもので、糖質や乳製品などの善玉菌のエサや食物繊維などを指します。ビフィズス菌を増やすものとして知られているのはオリゴ糖で、オリゴ糖にはガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、乳果オリゴ糖、キシロオリゴ糖、イソマルオリゴ糖、ラフィニース、ラクチュロース、コーヒー豆マンノオリゴ糖、グルコン酸などがあります。プレバイオティクスを摂ることによって、乳酸菌の増殖が促進された結果の成長作用、ミネラル吸収促進作用、炎症性腸疾患の予防・改善作用など有益な効果が認められています。
引用元:健康倶楽部
食物繊維
日ごろ私たちが口にする食べ物のなかに含まれていることで知られている食物繊維。
実は便通を整えて便秘を防ぐ整腸作用があるだけではなく、生活習慣病の予防・改善にもつながる効果があると言われています。また食物繊維には、水に溶けない「不溶性食物繊維」と水に溶ける「水溶性食物繊維」の2種類があり、これらをまとめて食物繊維と呼んでいます。
マグネシウム
マグネシウムは体内に多く含まれるミネラルの1つで、私たちの体を維持するために働く酵素系の補助因子であり、成人では体内に約20~30g、約60%は骨や歯、残りは筋肉や脳、神経にあり、リンやカルシウムとともに歯や骨を形成したり、体の中でさまざまな代謝を助けたりしているといわれています。
カリウム
私達の体に無くてはならない成分で、体内にある最も量が多いミネラルとして知られています。
また、カリウムは不足してしまうと体に不調が現れるというだけではなく、過剰摂取をしてしまっても同様に体調不良になってしまいます。
食物アレルギー
アレルギーと聞くと「皮膚」「動物」など様々な原因や症状で現れるものですが、体内に取り込んでしまう食べ物は最も危険なアレルギーです。
食物アレルギーに関しては食べ物に対する免疫の過剰な反応であり、免疫機能や消化吸収機能になにかの問題があると、吸収された食べ物を害があるものとみなして排除しようとし、そのために多くの食物アレルギー症状がおこると言われています。
好転反応について
好転反応とは、栄養素が多く含まれている健康食品などの摂取によって体内環境が大きく変化した際に、その変化に身体が追い付いていけないために起こる体調の悪化のことです。
因みに、好転反応を副作用だと勘違いしてしまうケースも少なくなく、トラブルになることも多く存在しますが、まずは自分が過剰摂取していないかという部分が非常に重要です。
逆に青汁で下痢が改善することも
また、青汁を過剰摂取ではなく最適な容量を毎日継続して飲むことで下痢が改善することもあります。
下痢の原因は感染症が多い
下痢には持続期間により種類があることはご存知でしょうか?以下を参考にして下さい。
14日以内であるものを『急性下痢』
15日以上を『遷延性下痢』
30日を超えるものを『慢性下痢』に分類
急性下痢の多くは感染性であり、大半がウイルスによるもので、慢性下痢の原因は 感染症以外のものがほとんどであるとも言われています。
腸内環境を改善してカラダを感染症から守る
・腸内環境を整える
・善玉菌を増やす
という2点が下痢の予防策として最適なものとなっています。乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌と言われているものは、腸内で乳酸や酢酸を作る性質があると言われており、食中毒菌や病原菌の生育を抑えることもできます。
また、腸の機能を低下させる有害物質を作る悪玉菌の増殖も抑えられることから、腸はヒトの免疫にも大きな寄与をしており感染予防にもつながるとされています。
青汁で便秘になることも
青汁は食物繊維が豊富なことから、腸内環境が整うという効果が期待できるだけではなく、過剰摂取してしまうとお腹を下したり、下痢になるだけではなく「便秘」になる可能性もあります。
青汁に含まれている食物繊維は、便の「かさ」や「やわらかさ」を増やすことができると言われており、大量に摂取すると便が肥大化して腸管を通りづらくなるケースもあるとされています。
水分が不足していると食物繊維を摂っても便が硬くなってしまい、腸の中に便が残りやすくなってしまうので注意です。
目標値をしっかりと確認して摂取する
・18~64歳の方で男性なら21g以上
・女性なら18g以上
緑色の便が出たけど大丈夫?
いつもと違う色の便が出てきた際には、青汁がそのまま便になったのか?と思うかもしれませんが、この症状は「クロロフィル」※を多く含む野菜がたくさん使用されているからです。
クロロフィル:光合成の明反応で光エネルギーを吸収する役割をもつ化学物質であり、別名葉緑素と呼ばれている。
青汁で下痢にならないための青汁の摂取方法と選び方
それでは青汁を飲んでいて下痢にならない為の摂取方法を以下で解説していきます。個人差もあると思うので、自分の体質をしっかりと理解して飲む必要があります。
初めから下痢になりやすい人の場合
元々腸が弱く下痢になりやすい体質の人は、できるだけ自分の体質に合った量を調整して飲むことがおすすめです。
特に1回の摂取で粉末を全て使って飲むと下痢になってしまう場合は、粉末半分を2回に分けて朝、夜に飲む、それでも下痢になってしまう場合はメーカーが推奨している量よりも少なく摂取するなどとして調整してみて下さい。
赤ちゃんや子どもの場合
現在はお子様向けの青汁なども存在し、親御さんがお子様のことを考えて青汁を飲ませるケースも少なくありません。しかし赤ちゃんに関しては別となり、離乳食の時期まではお腹がゆるくなり、下痢をしてしまうこともあるので注意が必要です。
特に子供用ではない場合、大人と同じ量の青汁を与えてしまうと栄養成分が多すぎて下痢以外にも腹痛などの症状が起きる可能性もあるので量を調節して飲ませるようにするのがおすすめです。
妊婦の場合
青汁には妊娠中に必要な栄養素が含まれているため、意識的に取り入れてみると良いという意見がある一方で、カフェインは流産や死産のリスクを高めてしまうことがあるので注意です。
と言っても、青汁にはカフェインは少量しか入っていないことが多いので、飲みすぎないようにすれば問題ないでしょう。
1日300mg以上カフェインを摂取することが非常に危険なので青汁に限らずその他飲み物でも気をつけて下さい。
まとめ
今回は青汁と下痢の関係性について詳しくご説明しましたが、個人差はあるものなので、自身の体調・体質によって異なるということを前提で気をつけて頂ければ幸いです。
ただ1つ言えるのは、過剰摂取はネガティブはあってもメリットは少ないので、毎日メーカーによって定められた適切な容量を継続して飲むことを意識して続けることがおすすめです!
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